第三者割当増資目的の株価算定サービス 非上場企業・IPO準備企業向け

1. 増資に際し「株価算定」が必須となる理由
非上場企業が増資(第三者割当増資など)を実施する際、新たな株主から払い込まれる株式の発行価額を適正に算定することは、企業の信頼性とガバナンスを維持するために極めて重要です。
特に以下の理由から、客観的な株価算定が求められる場合が多いようです。
上場審査
上場審査においては、原則として開示対象となる上場申請2期前以降の増資について、発行価額の妥当性が審査されます。
審査に際しては一般的に根拠となる株価算定報告書が求められるようです。
ステークホルダーへの説明責任
既存の株主や将来の投資家、監査法人など、すべてのステークホルダーに対し、増資による希薄化や既存株主の不利益がないことを説明するために、中立な立場からの算定書を求められる場合があります。
取締役の職務忠実義務・善管注意義務
取締役は、会社財産を毀損しないよう、善良なる管理者としての注意義務を負っています。
特に既存株主の権利を不当に侵害しないよう、株価の公正性・妥当性を確保することは、取締役の重要な職務義務です。このため取締役会や社内決裁用に客観的な算定書が求められる場合があります。

2. 増資目的の株価算定方法:発行状況による相違
スタートアップ企業などで一般的な優先株式による増資を行う場合、「新規条件での優先株発行」か「同一条件での追加発行」かによって、株価の算定ロジックが異なります。 (代表的な事例を示しています。個別の発行状況によっては算定方法が相違する場合もあります)
A. 新規条件での優先株発行(新規ラウンド調達)
1. 普通株価算定
インカムアプローチやマーケットアプローチを用いて、普通株価を算定します。
2. 優先分配分の価値算定
優先株が持つ「残余財産分配権」の価値を、オプション・プライシング・モデル(Option Pricing Model: OPM)などの手法を用いて算定し、普通株価に加算して優先株価を算定します。
B. 同一条件での追加発行(既存ラウンド追加調達)
1. 普通株価算定
インカムアプローチやマーケットアプローチを用いて、株主価値全体ず算定します。
2. 優先分配分の価値算定
株主価値全体を優先株と普通株に配分することで、優先株に配分される株主価値を算定します。

3. 株主価値算定の3つのアプローチ
株主価値を算定するにあたっては、以下の3つのアプローチから、貴社の事業フェーズや特性に応じた手法を選択します。
| アプローチ | 主な算定方法 | 概要と適した企業(非上場) |
|---|---|---|
| インカムアプローチ | DCF法(ディスカウント・キャッシュ・フロー法)など | 企業の将来の収益力を基に算定します。明確な事業計画があり、成長が見込まれる企業に適しています。 |
| マーケットアプローチ | マルチプル法など | 類似上場企業の価格を参考に算定します。客観性を重視したい場合や、類似取引がある場合に適しています。 |
| コストアプローチ | 純資産法など | 企業の保有する資産と負債の差額(純資産)を基に算定します。創業間もない企業等の限定された場合で適用されます。 |

4. Gemstone石割公認会計士事務所のサービス内容
当事務所は、公認会計士としての豊富な経験に基づき、増資・売買における株価算定を監査法人や投資家の視点でサポートします。
01
貴社の状況に合わせた合理的な優先株価算定ロジックの選定
「新規発行」か「追加発行」か、また優先株の権利内容など、貴社の複雑な発行状況を正確に把握し、前述のA/Bいずれかの最適な算定ロジックを選択・適用いたします。
02
株主価値算定は全ての算定方法に対応
インカムアプローチ、マーケットアプローチ、コストアプローチの全てのアプローチおよび、
オプション・プライシング・モデル(OPM)などの高度な手法にも対応し、増資の目的に合致した合理的な評価を行います。
03
上場審査を見据えた報告書
作成する算定報告書は、将来の上場審査や監査対応において、適正かつ客観的であることを証明できる品質で作成いたします。
04
監査法人監査等対応
発行時期等によっては監査法人(もしくは専門家)・取引所・証券会社によるチェック、質疑応答が実施される場合があります。
専門的知識が求められますが、株価算定を実施した案件については責任をもって対応致します。
※別途費用を頂戴する場合がございます。

5. 費用イメージ(目安)
増資・売買目的の株価算定費用は、株主構成や優先株の権利、適用する算定手法の複雑性によって変動します。目安として以下のようなケースで承っております。
想定ケース
n-2期企業
新規条件発行(新規ラウンド)での優先株評価
ブラックショールズモデル、監査法人対応なし
500,000円(税別)
※上記費用は、優先株価の評価に必要な普通株価の算定費用は含みません。
別途普通株価の算定報告書をご希望される場合には、普通株価算定費用が別途必要になります。
※詳細な見積りは無料相談後にご提示いたします。
株価算定に必要な資料(一例)
| 項目 | 備考 |
|---|---|
| 決算書・税務申告書 | 過去3年分 |
| 直近の残高試算表 | |
| 事業計画 | 3年以上(利益計画・キャッシュフロー計画) |
| 類似業種の上場企業リスト | |
| 履歴事項全部証明書 | |
| 定款 | |
| 会社概要資料 | 会社案内等 |
| 株主名簿 | |
| 新株予約権原簿 | |
| 過去の株価算定資料 | 過去に評価実施の場合 |
| 資本政策表 | |
| 優先株関連契約書 | 投資契約書、株主間契約書など |
| 上場予定日(目標時期) |

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